京都・亀岡の「保津川下り」は水しぶきを浴びながら渓谷美を味わえるスリル満点の船旅で、約2時間かけて、急流や奇岩の点在する川を下ります。終着点は観光スポット嵐山の渡月橋。ミシュランも認めた遊船でダイナミックな風景と古都の美しさを堪能してみませんか。
保津川下りとは?
保津川下りは亀岡から嵐山までを繋ぐ保津川を、船頭さんの楽しいガイドで巡っていくスリルに富んだ船旅です。激流や奇岩が点在する川を下っていくコースには、約10ヵ所の急流ポイントや、ユニークな形をした奇岩などがあり、雄大な自然を間近で体感することができます。
保津川下りの船は定員16名の平底船(ひらぞこせん)。3人の船頭さんが長い竹竿を巧みに操りながら川を下ります。また、操船だけでなく、保津川下りの歴史や周辺の見どころなどをユーモアたっぷりに紹介し、乗客たちを盛り上げます。
「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で1つ星を獲得した世界に誇る川下りは、峡谷の絶景をはじめ、船頭さんの技やトークなど見どころ満載です。
保津川下りの乗船時間は約90~120分。定期便は朝9時から出航。
料金は大人4,100円、小人2,700円です。
船は新保津大橋から出航します。乗船場はJR亀岡駅から歩いて約8分。トロッコ亀岡駅から保津川下り乗船場をつなぐ「京馬車」で行くのもおすすめです。
保津峡の絶景
保津峡の色づき始めた紅葉を眺めながらの川下り。途中、激しく水しぶきが上がる場所もあり、スリル満点!左側には、請田神社(うけたじんじゃ)が見えます。
船内の座席は6列あり、1列は3~4人掛けです。両側の端には濡れないように青いビニールシートが用意されています。
川をスイスイ進んでいく爽快感!
最初の激流「小鮎の滝」は「怖いの滝」とも呼ばれる滝で、高低差は約2m。
「シートを用意して!」と船頭さん。
ザブ~ン!
急流下りはまるでジェットコースター。前席や両側の席は水しぶきが半端ない!
船首が大きく上下に揺れています。
岩と岩のすき間を通過したり、硬い岩の穴に竿をさしたり、見事に船を操る船頭さん。巧みな櫂さばきに惚れ惚れします。
しばらく進んだ後、船頭さんが役目を交代するために船べりを歩いて移動します。川に落ちないか、ハラハラドキドキ。乗客たちは固唾を飲んで見守ります。そんな心配をよそに、船頭さんは軽々と歩いてフィニッシュ!軽業師のような鮮やかな技に拍手喝さいです。
見上げると、色づき始めた紅葉が美しい山々。ありのままの大自然に圧倒されます。
「あれはカエル岩!」「あれはライオン岩!」と、川に点在する奇岩を船頭さんが指さします。すると、大きな岩が動物に見えてくるから不思議。楽しい見立て遊びに船内は大いに盛り上がります。
あっ、トロッコ電車が見えました!
乗客のみなさんが手を振っています。船に乗り合った人たちも一斉に手を振って、思いがけない出会いを楽しみます。
その後、「二股の瀬」「朝日の瀬」などの急流ポイントを通過し、中間地点の「孫六岩」を通り抜け、いよいよ最後の急流「大瀬」に突入です。
「きゃあ~!」
スリル満点の川下りもそろそろ終わりに近づき、名残惜しいなあと思っていると、保津川下り名物の屋形船(売店船)がやってきました。
船に乗ったまま買い物ができる屋形船には美味しそうな食べ物がいっぱい。みたらし団子、おでん、甘酒・・・どれにしようか迷います。
おでんは1皿500円。卵、大根、こんにゃくなど、どれも味が染みて美味しい!船上で頬張る熱々おでんは最高です。
和気あいあいと過ごしているうちに、終着点の嵐山に到着!別れを惜しみながら、船頭さんにお礼を言って終了です。
2時間あまりの楽しい船旅。保津川下りは想像以上の面白さでリピートしたくなりました!次回は船頭さんおすすめの冬のお座敷暖房船にも乗ってみたいなあ。ちょっと寒そうですけどね^^
保津川下りの基本情報
保津川下り
住所:京都府亀岡市保津町下中島2
営業時間: 9時から17時(電話 8時より)
電話:0771-22-5846
料金:大人4,100円、子供2,700円
定休日:年末年始(他、安全点検日等で運休あり)
詳細は公式サイトでご確認ください。
公式サイト:https://www.hozugawakudari.jp/
最後に
保津川下りは想像以上にスリル満点!嵐山周辺の大自然を体感できて楽しかったです。途中の急流で水しぶきを浴びたのもいい思い出になりました。四季折々の自然を堪能できるミシュランも認めた楽しい船旅。冬季限定のお座敷暖房船も魅力です。船頭さんの技とトークが光る遊船にぜひ一度乗船してみてはいかがでしょうか。
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