京都旅行で嵐山トロッコ電車に乗って保津峡の絶景を堪能してきました。始発駅「トロッコ嵯峨駅」から「トロッコ亀岡駅」に向かった後、京馬車に乗り、保津川下りの乗船場に行きました。今回はトロッコ電車の乗車ルートと車窓から眺める保津峡の絶景をご紹介します。
嵐山トロッコ電車
嵐山トロッコ電車(嵯峨野トロッコ列車)とは京都嵐山と亀岡を結ぶ観光列車で、車窓から保津峡の絶景などを眺めながら25分の「のりもの旅」を楽しむことができます。京都屈指の渓谷美、途中停車駅での心温まるお見送り、保津川下りに乗船している方々との温かい交流など、トロッコ電車の旅は感動シーンがいっぱいです。
トロッコ電車のルート
嵐山トロッコ電車のルートは、「トロッコ嵯峨駅」から「トロッコ亀岡駅」までの7.3kmの道のりを約25分で走ります。
乗車駅は「トロッコ嵯峨駅」、「トロッコ嵐山駅」、「トロッコ保津峡駅」、「トロッコ亀岡駅」の4つ。JR京都駅から向かう場合は、始発駅「トロッコ嵯峨駅」から乗車します。
JR京都駅から行く場合、JR山陰本線・嵯峨野線で「嵯峨嵐山駅」へ行き、隣接する「トロッコ嵯峨駅」から嵐山トロッコ電車に乗車します。JR京都駅から嵯峨嵐山駅までの乗車時間は約15分、快速なら約10分です。
トロッコ亀岡駅からのルート
トロッコ電車の終点「トロッコ亀岡駅」周辺には観光スポットがないので、もう一度トロッコ電車に乗って嵐山に戻る、または、JR列車で嵐山に戻る、あるいは、「保津川下り」の船で嵐山へ行くのが一般的です。
保津川下りをする際は、トロッコ亀岡駅が起点になります。トロッコ亀岡駅から保津川下り乗船場へ行く場合は、バス(京阪京都交通)、または京馬車で移動します
川下りをしない場合は、トロッコで嵯峨・嵐山方面へ戻るか、徒歩10分の「JR馬堀駅」から目的地へ移動します。
トロッコ電車の料金
嵐山トロッコ電車の料金は、大人880円、小人440円。どの駅から乗車しても料金は同じ、オープン車両「嵯峨野リッチ号」の料金も同じです。往復割引はありません。
チケット予約は乗車日の1ヶ月前から可能。チケット購入は発車時刻30分前までOKですが、紅葉シーズンなどは満席になる場合もあるので、早めに予約した方がいいかもしれません。予約時に「嵯峨野リッチ号」を指定することもできます。
嵯峨野リッチ号
嵐山トロッコ電車(嵯峨野トロッコ列車)は5両編成の機関車で、そのうちの1車両(5号車)が「嵯峨野リッチ号」というオープン車両です。リッチ号は窓ガラスがないので、自然をダイレクトに体感できます。人気の車両なので、早めに予約した方がいいかもしれません。
ただし、「嵯峨野リッチ号」は窓がないので雨天の場合は濡れてしまうこともあります。車内での傘は使用禁止なので、携帯用レインコートなどを用意しておくと安心です。また、オープン車両は寒いので防寒対策もお忘れなく。
トロッコ嵯峨駅からトロッコ亀岡駅へ
私たちはJR京都駅から「トロッコ嵯峨駅」に向かいました。駅に到着すると、切符売り場は長蛇の列。案内板を見ると、一番早く発車するトロッコ電車の指定席は早くも売り切れ。運行は1時間に1本のペースなので、乗れない場合はかなり待たなくてはならないようです。
実は、「トロッコ嵯峨駅」から乗車できたとしても、どこで降りるかさえまだ決めていませんでした。でも、とりあえず切符売り場の窓口で尋ねてみたところ、通路側の指定席なら当日券がまだ残っているとのこと。運よく、数分後に出発するトロッコ電車に乗車することができました。
私たちが乗車したのは人気のオープン車両「嵯峨野リッチ号」ではなかったのですが、それでも間近でダイナミックな保津峡の絶景を堪能することができました。
トロッコ電車から眺める絶景
嵐山トロッコ電車の車内には昔懐かしい木製椅子や昔風の電灯などがあり、レトロで可愛い雰囲気。出発時間を待つ間も旅の気分を盛り上げてくれます。座席はすぐに埋まってしまい、立見席の人もいらっしゃいました。
さあ、定刻時間になりました。嵐山トロッコ電車、いよいよ出発です!
窓から爽やかな風が吹き抜け何ともいい気分です。
あっ、川が見えてきました!車内のあちらこちらから歓声が上がり、一斉に写真を撮り始めます。
保津川は、まず進行方向の左側に見えてきます。右側の人たちがちょっとがっかりしていると、「しばらくすると右側からも見えますのでご安心ください」と運転士さんがすばやくフォロー!運転士さんはガイドもお上手で、車内は終始和やかでした。
嵐山トロッコ電車の平均速度は時速約25km。絶景ポイントに差し掛かるとスピードを落として走ります。お客様重視の心配りが嬉しいですね。
ダイナミックな保津峡の景色は迫力満点!緑豊かな山々が目の前に迫ってきます。
たくさんの橋を渡り、トンネルを通り抜けながら、トロッコ電車は走り続けます。
途中の駅では、スタッフの方々が両手を振ってお見送り♪
保津川を見下ろすと、川下りの舟が見えます。手を振っている船頭さんやお客さんたちに、トロッコ電車の乗客たちも手を振ってご挨拶。何とも穏やかで温かい交流に感激しました。こんな優しいふれあいが旅の醍醐味ですね。
雄大な自然の中をひた走るトロッコ電車。ダイナミックで美しい光景に見とれていると、あっという間に終点「トロッコ亀岡駅」に到着です。
私たちが乗車したのは10月下旬で、紅葉シーズンには少し早かったのですが、色づき始めた紅葉が美しいグラデーションで迎えてくれました。11月中旬から12月初旬はライトアップした紅葉をトロッコ列車から楽しむ「光の幻想列車」も運行するそうです。
四季折々の自然が楽しめる嵐山トロッコ電車。次回はどの季節にしようかな?と早くも胸を膨らませています。
嵯峨野トロッコ列車の基本情報
嵯峨野トロッコ列車(トロッコ嵯峨駅)
住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺車道町11−1
料金:大人880円、小人440円
定休日:不定休
※冬の運休期間あり
駐車場:無し
アクセス:JR嵯峨嵐山駅より徒歩すぐ
公式サイト:https://www.sagano-kanko.co.jp:
最後に
嵐山トロッコ電車の旅は保津峡の絶景など見どころ満載!京都といえば神社仏閣などを観光することが多いですが、豊かな自然も大きな魅力だと気付きました。四季折々自然の美しさを堪能できる嵯峨野トロッコ列車の旅へぜひ一度お出かけになってみてはいかがでしょうか。
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