ねぶり流し館は秋田の民俗芸能を紹介する博物館で、厄よけや五穀豊穣を願う伝統行事「竿燈まつり」などの民族芸能が展示されています。館内には竿燈を持ち上げて差し手になれる体験コーナーなどお楽しみ満載。東北三大祭りの1つである竿燈まつりをいつでも体験できるのは嬉しいですね。
今回は秋田の人気観光スポット「ねぶり流し館」(秋田市民俗芸能伝承館)をご紹介します。
ねぶり流し館(秋田市民俗芸能伝承館)
ねぶり流し館(秋田市民俗芸能伝承館)は「竿燈まつり」の魅力を体感できる秋田の人気観光スポットで、館内には竿燈・土崎神明社祭の曳山行事のパネル展示のほか、実際に竿燈を持ち上げて演技を体験できるコーナーなどがあります。
1階は秋田の祭り、竿燈・土崎神明社祭の曳山行事のパネル・梵天などの展示、2階、3階の展示室は、竿燈まつりの歴史や秋田の民俗芸能を学ぶコーナーです。
竿灯(かんとう)は祭りに用いられる竹竿と提灯を用いた道具で、提灯は米俵を表し、一つ一つが光の稲穂に見立てられているそうです。
厄よけ、五穀豊穣などを願う伝統行事「竿燈まつり」の魅力をねぶり流し館で堪能しましょう。
竿燈まつりの差し手にチャレンジ!
竿燈まつりの展示ロビーでは、実際に竿燈を持ち上げて演技を体験できるコーナーがあります。竿燈は格子状に組んだ竹ざおに46個(または48個)の提灯を吊ったもので、提灯を米俵、竿燈全体を稲穂に見立て豊作を祈ります。
高さ10メートル以上、重さ50kg以上の竿燈は迫力満点!
小さい竿燈を支えるだけでもバランス感覚が必要なのに、稲穂のようにしなる約50kgの竿燈を体ひとつで支えるなんてまさに超人!観客を魅了する高度な技をマスターするには並々ならぬ努力が必要なのですね。
差し手(竿燈を上げる人)のベテランは、静止したまま懐から扇を出してあおいだり、一本歯下駄で演技をしたりなど、高度な技を披露するというから驚きです!
竿燈の妙技をはじめ、お囃子の節回しや太鼓の叩き方などの伝統技術は町内や団体によって異なり、竿燈まつりの本番には技を競い合う大会も開催されています。
秋田では竿燈が引っかからないように大通りの電線を地中化したり、提灯の形の街灯を立てたりして、江戸時代から続く伝統文化「竿灯まつり」を守り続けているそうです。
竿燈まつりの歴史
秋田市民俗芸能伝承館(ねぶり流し館)2階、3階の展示室では、竿燈まつりの歴史や秋田の民俗芸能について詳しく学ぶことができます。
「竿燈(かんとうまつり」は東北三大祭りの1つで、真夏の病魔や邪気を取り払う江戸時代から続く行事で、もともとは「ねぶり流し」と呼ばれていました。
当時は短冊に願いごとを書いた笹竹を持って街を練り歩き、最後に川に流していたとか。その後、ろうそくが普及し、お盆の高灯籠などが組み合わされて今の形になったのだそうです。
毎年8月3日~6日、約280本もの竿燈の明かりが会場の竿燈大通りを埋め尽くす「秋田竿燈まつり」。秋田市民俗芸能伝承館はお祭りシーズン以外にも秋田の伝統行事を体感できる貴重な場所です。
秋田市民俗芸能伝承館の基本情報
秋田市民俗芸能伝承館(ねぶり流し館)
住所:秋田市大町一丁目3-30
電話:018-866-7091
休業日:12/29~1/3
営業時間:9:30~16:30
料金:大人100円・高校生以下無料(赤れんが郷土館との共通券あり)
駐車場:無料/普通乗用車7台
アクセス:秋田駅から徒歩約15分
公式サイト:https://www.city.akita.lg.jp/kanko/kanrenshisetsu/1003644/index.
最後に
秋田市民俗芸能伝承館(ねぶり流し館)は竿燈まつりの展示だけでなく、竿燈の持ち上げ体験もできる嬉しい観光スポットです。竿燈まつり(毎年8月3日~6日)に合わせて旅行プランを立てるのは大変ですが、ねぶり流し館ならいつでも迫力あるお祭りを体感できます。秋田にお出かけの際はぜひ一度お出かけになってみてはいかがでしょうか。
関連記事:セレブリティミレニアム日本一周クルーズ旅行記
↑秋田はクルーズ寄港地としてもおすすめです!
コメント