初めてのクルーズはフライ&クルーズを利用して、ロシア旅行に行ってきました。日本発カナダ着の太平洋横断クルーズで、寄港地はペトロパブロフスク・カムチャツキー。クルーズ船は豪華客船セレブリティミレニアムです。
ロシアは他の国に比べてガイドブックが少なく予備知識がほとんどなかったのですが、レーニン広場やロシア正教会などを見学したり、地元のスーパーマーケットで買い物をしたりなど楽しい時間を過ごすことができました。
今回はクルーズ寄港地・ロシアの魅力をたっぷりお届けします。
フライ&クルーズでロシア旅行 ペトロパブロフスク
フライ&クルーズでロシア旅行に行き、ペトロパブロフスク・カムチャツキーを観光しました。
日本からロシアへの直行便はなくアクセスはあまりよくないのですが、クルーズの寄港地なら寝ている間も移動するので楽々です。観光客が少ない時期に、カムチャツカ半島を訪れることができて良かったです。
ロシアと言えばちょっと物々しいイメージがあり近寄りがたい感じですが、実際に訪ねてみるととても穏やかな雰囲気で、出会った人たちはみな優しかったです。
ペトロパブロフスク・カムチャツキーではエクスカーション(寄港地観光ツアー)に参加せず自由行動で観光しました。クルーズ会社や旅行会社が企画する様々なエクスカーションがあるのですが、今回は日本語の通訳付きはありません。
初めてのロシアでガイド無しで歩くのはちょっと不安でしたが、港から徒歩20分ほどで観光地に着くとのことだったので、フリーでのんびり街歩きを楽しむことにしました。
ロシアの寄港地 ペトロパブロフスク・カムチャツキー
カムチャツキーを寄港地観光で訪れたのは5月初旬。まだ雪が残っていましたが、ダウンコートを着て歩いていると汗ばむほどでした。
下船した港からレーニン広場まで徒歩約20分。ゆるやかな坂道が続き、途中、ロシア正教会、スーパーマーケット、お土産店などがあり、ゆっくり街歩きしながら目的地を目指します。
カムチャッキーの街並み。
車が埃を立ながら行き過ぎます。
歩きやすい散歩道にはひと休みできる長~いベンチもあります。
途中で、カラフルな移動販売車を発見。でも、店主は見当たりません。
ユーモアたっぷりの先住民や火山の絵。
トナカイや船のイラストも!懐かしい色合いが郷愁を誘います。
ロシア正教会に貼られていたポスター。
こちらはだまし絵!?
ロシア語が読めたらもっと旅が楽しくなるでしょうね。
ロシア正教会
レーニン広場
レーニン像がどど~んとそびえ立っています。
巨大なレーニン像はどこにいても目立ちます。
バスの上を闊歩するレーニン!?
レーニン広場には大きなクマのトピアリーもあります。そういえば、クマはロシアのシンボル!モスクワオリンピック(1980年)のマスコットキャラクターもクマのミーシャでした。
レーニン広場のそばにある海岸。
広大なロシアの素晴らしい眺め!
レーニン広場で遊ぶ子どもたち。
レーニン広場には穏やかでゆったりとした時間が流れています。
レーニン広場のカフェ&レストラン。
綿菓子屋さんもあります。
劇場
レーニン広場には立派な劇場も隣接しています。
劇場ではどんなプログラムが上演されているのでしょうか?
劇場前にある赤青白の可愛いバス停。ロシア国旗の「スラブ3原色」とカムチャッカ半島の山々がデザインされています。
お土産店
お土産屋さんの店主は気さくで優しい方。
お土産にマトリョーシカをたくさん買いました。
スーパーマーケット
スーパーマーケット内にあるパン屋さん。
パン屋さんで買ったジャムパンは一度も食べたことのない味で、とても美味しかったです。
お菓子屋さんでアリョンカのチョコレートを買ったら、なんとロシアの写真集をプレゼントして下さいました。お菓子代より高そうなのに・・・(汗)。
カムチャッキーで出会った人たちはみんな優しい人ばかり。ジャスチャーでコミュニケーションしながら買い物したり写真を撮ったり楽しく過ごすことができました。
ロシアは遠い国だと思っていましたが、地元の人たちとの触れ合いで物々しいイメージが吹き飛び身近な国になりました。
ビザ取得
初めてのロシア。初めての海外寄港。言葉が通じないのにフリーで観光しても大丈夫かなと不安でしたが、身振り手振りで何とかなるものですね。エクスカーションは英語の説明なので参加してもたぶんチンプンカンプンだったでしょう。
ただし、エクスカーションに参加する場合はビザは必要ありませんが、フリーで観光する場合はビザが必要なので要注意です。ビザ発行はロシア連邦大使館(東京)まで行き自分で手続きしなければならないのでかなり大変でした・・・。
ロシア ペトロパブロフスク・カムチャツキー
ロシアのペトロパブロフスク・カムチャッキーはカムチャツカ半島の南東岸にあるカムチャッカ最大の港湾都市で、首都モスクワよりアラスカに近く、オホーツク海と太平洋の間に位置します
鮭やカニ漁などが盛んな漁港で、周辺には世界遺産のカムチャツカ半島の火山群があり、ダイナミックな自然を堪能できます。カムチャツカ半島は「火山の野外博物館」と呼ばれるほど火山が多くその数は何と300以上!その中には噴煙をあげる活火山もあります。
私たちが訪れた際はのどかで平和な雰囲気でしたが、今はどうなっているのでしょうか?ロシアの人たちが早く穏やかな生活に戻れるよう心から願っています。
谷川俊太郎「朝のリレー」
「カムチャツカの若者が きりんの夢を見ているとき」で始まる「朝のリレー」という谷川俊太郎さんの詩があります。以前ネスカフェのCMで流れていたのでご存知の方も多いのではないでしょうか。
朝のリレー 谷川俊太郎
カムチャツカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっているぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚まし時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ
何気ない暮らしの一コマからポンと視点を変えてダイナミックに展開する作品「朝のリレー」。目を閉じれば次々と繋がっていくバトンが見えます。
それぞれ国は違っても同じ地球で暮らす私たち。時代がどんどん変わっても世界中で暮らす人々の朝のリレーがいつまでも続きますようにと願わずにはいられません。
最後に
ロシア・カムチャツカ半島にあるペトロパブロフスク・カムチャッキー。一生訪れる機会はないだろうと思っていましたが、思いがけなく初めてのクルーズでカムチャツカに足を踏み入れることができました。
ロシアと言えば物騒なイメージがありますが、実際に訪れたカムチャッキーはとても穏やかな街でした。もちろん地域により事情は異なりますが、ロシアで生きる人たちのリアルな姿を見て、遠く離れていても同じ運命共同体!一人ひとりが繋がっているんだと実感しました。
関連記事:クルーズ体験記 初めての豪華客船セレブリティミレニアム
コメント