八王子城跡 御主殿 曳橋 冠木門 北条氏輝が築いた戦国時代の山城を訪ねる

八王子城跡 おでかけ

八王子城は戦国時代の終わり頃に北条氏輝が築いた城で、八王子城跡には北条氏輝および家臣の墓、御主殿跡、大手門跡などがあり山城の歴史を辿ることができます。今回は急峻な山の地形を利用して築城された八王子城跡の見どころをご紹介します。

八王子城跡

八王子城跡

八王子城は、戦国時代の終わり頃(16世紀末)に、北条氏輝(ほうじょううじてる)が築いた関東屈指の山城で、面積は約159ヘクタール、急峻な山の地形を利用して築城されました。

国史跡・八王子城跡(はちおうじじょうあと)には北条氏輝および家臣の墓、御主殿跡、大手門跡などがあります。

小田原に本拠をおいた小田原北条氏の三代目、氏康(うじやす)の三男である北条氏照が築いた八王子城は「日本100名城」に選定されています。

御主殿跡

八王子城 御主殿跡

八王子城 御主殿跡は北条氏照の館があったとされる場所で、建物の礎石や水路跡、多くの遺物が出土されています。落城後は幕府直轄領で国有林だったことから、八王子城は当時のままの状態で残っていたそうです。

八王子城 御主殿跡

八王子城 御主殿跡

シーンと静まり返った御主殿跡に立っていると当時の面影が偲ばれます。

八王子城 御主殿跡

虎口

八王子城 御主殿跡

虎口(こぐち)とは曲輪(くるわ)の出入口のこと。石垣や石畳はできるだけ忠実に再現するために、なるべく当時のものをそのまま利用しているそうです。

八王子城 御主殿跡

八王子城跡

冠木門(かぶきもん)と呼ばれる御主殿入り口の門は、当時の門をイメージして建てられています。

八王子城 御主殿跡

曳橋

八王子城跡

曳橋(ひきはし)は御主殿へわたるために城山川に架けられた橋。当時はこの位置に簡単な木橋をかけ、その橋を壊すことで敵の侵入を防いだと言われています。

曳橋 八王子城

古道

八王子城跡 御主殿跡入口

戦国時代に御主殿へ入る道として使われてきた古道。当時は城山川下流方面へさらに続いていたと言われています。

八王子城跡 古道

対岸には江戸時代に作られた林道があります。

屋外模型

八王子城跡 屋外模型

八王子城跡の駐車場スペースには屋外模型が設置されています。

八王子城跡 駐車場

屋外模型から八王子城跡ガイダンス施設まで園路を歩いて行くことができます。ガイダンス施設にはスロープがあるので車椅子やベビーカーも利用できます。

八王子城跡ガイダンス施設

八王子城跡ガイダンス施設

八王子城跡ガイダンス施設は八王子城の歴史や全体像などがわかる展示施設で、「八王子」の「八」をイメージした八角形の外観が目を引きます。内部には展示解説スペースや休憩・レクチャースペースがあります。

八王子城跡ガイダンス施設

八王子城と城主・北条氏輝について、わかりやすく学べる展示スペース。

八王子城跡ガイダンス施設

八王子城跡ガイダンス施設

子どもたちが楽しく学べるように、ボタンを押したり扉を開いたりしながら見学できる体験型の展示コーナーもあります。

八王子城跡ガイダンス施設

八王子城跡ガイダンス施設

北条氏輝が築いた八王子城の歴史をわかりやすく学べるガイダンス施設は、夏休みの自由研究にも利用できそうです。

八王子城跡の基本情報

八王子城跡
住所:東京都八王子市元八王子町3-2664-2(国史跡八王子城跡ガイダンス施設)
電話:042-663-2800
開館時間:午前9時~午後5時
休館日:年末年始(12月29日から1月3日まで)
※臨時休館あり
見学料:無料
駐車場:無料(午前9時~午後5時)
アクセス:JR高尾駅北口1番バス乗り場より、西東京バス「高尾の森わくわくビレッジ」「宝生寺団地」「恩方ターミナル」「大久保」「陣馬高原下」「グリーンタウン高尾」「美山町」行きで、バス停「霊園前・八王子城跡入口」下車、徒歩約15分。
※土曜日・日曜日・祝日のみ、JR高尾駅北口1番バス乗り場より、「八王子城跡」行を運行

最後に

戦国時代に築かれた山城跡がそのままの状態で残っているなんて凄いですね。八王子城は江戸城や名古屋城のような立派な建物はありませんが、御主殿跡や虎口などを目の前で見ることができる貴重な場所です。ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

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