コーラスラインミュージカル鑑賞 アフタートークショー&バックステージツアーも!

ブロードウェイ コーラスライン おでかけ

Bunkamura オーチャードホールで、ブロードウェイ・ミュージカル『コーラスライン』を観てきました。成功を夢見る名もなきダンサーたちの光と影を描くストーリーは誰の心にも響く名作で感動の連続!特に華麗なラインダンスは圧巻でした。終演後はアフタートークショー&バックステージツアーも開催され、大盛り上がりの1日となりました。今回はミュージカルの金字塔『コーラスライン』の見どころや感想などをたっぷりお伝えします。

ブロードウェイミュージカル『コーラスライン』

ミュージカル コーラスライン

Bunkamura オーチャードホールでブロードウェイ・ミュージカル『コーラスライン』(A Chorus Line)を観てきました。成功を目指す名もなきダンサーたちの光と影を描いた物語は、舞台を目指す人たちだけでなく、誰もが共感できるストーリー。ショービジネスの厳しい世界で生きる苦悩は、今を生きるすべての人にも通じるテーマです。

過酷な人生を映し出すひとりがたり、真っ赤な衣装で踊るキャシーのソロダンス、そして、華やかなゴールドの衣装で勢ぞろいするラインダンスなど感動の連続で、あっという間の2時間でした。

ブロードウェイ コーラスライン

カーテンコールは撮影する時間もあり、美しいステージを写真に残すことができました。終演後はアフタートークショーとバックステージツアーも開催され、充実したミュージカル鑑賞となりました。

ストーリー

舞台はニューヨーク・ブロードウェイのオーディション会場。コーラスラインのわずか8つの枠を目指して多くのダンサーが集まっています。夢と成功を求めて・・・。

最終選考に残った17人のダンサーたちの中には、新進気鋭の演出家ザックの元恋人キャシーもいます。かつてハリウッドに進出して挫折し、もう一度ブロードウェイでやり直すために。

でも、華やかなスポットライトを浴びたキャシーにコーラスラインは無理だとザックは言います。キャシーとザックの複雑な関係・・・。それでもオーディションは進みます。

「君たち自身を知りたい。君たちはどんな人間なのか?」と問いかけるザック。ダンサーたちは、それぞれ戸惑いながらも「自分」、そして「人生」について語り始めます。

悲しい生い立ち、辛い過去、歌やダンスへの情熱、悩みや経験・・・。独白の中に1人1人の赤裸々な人生があぶり出され、夢にかける思いがひしひしと伝わってきました。

コーラスラインとは

「コーラスライン」は舞台に引かれた1本の白い線のこと。このたった1本のラインがメインキャストとコーラスの境界線で、厳しいオーディションに合格しても、名もないキャストたちは、このラインより前に出てはいけないのです。そんなシビアな世界なのに、わずか8つの枠を勝ち取るために、ダンサーたちは自分のすべてを賭けて挑みます。夢の舞台に立つために!

『コーラスライン』の舞台はとてもシンプル。豪華な衣装や大がかりな舞台美術は一切ありません。コーラスライン(白い線)の前で行われているのがオーディション、後ろで行われているのがキャラクターの記憶や頭の中という設定です。

「舞台に立っている俳優が、どうやってここまで来たのか・・・」

「 I Hope I Get It(受かりますように)」「At the Ballet(アット・ザ・バレエ)」「Hello Twelve, Hello Thirteen, Hello Love(ハロー12歳、ハロー13歳、ハロー恋 )」「What I Did for Love(愛のためにしたことは)」「One(ワン)」など、劇中歌と共にそれぞれの人生が描かれます。

素晴らしいダンスと音楽で描かれる群像劇。オーディションのダンサーたちと観客に一体感が生まれる舞台構成。それぞれ強烈な個性を持つダンサーたち。最初は歌も踊りもバラバラでどうなることかと思いきや、最後は一糸乱れぬダンスと歌のハーモニーで観客を魅了します。

ショービジネスの世界はそんなに甘くない。常に「もし踊れなくなったら?」という厳しい問いを突きつけられます。それは舞台上のダンサーも、それを演じるダンサーも同じこと。それでも「愛した日々に悔いはない」と言い切れる強さがあるからこそ人生は美しいのですね!

コーラスライン トークショー

ミュージカル コーラスライン

『コーラスライン』の終演後はアフタートークショーが開催され、毎回異なるキャストやスタッフが出演し、コーラスラインの魅力を語って下さいます。アフタートークショーは申し込みする必要はなく、終演後、自分の席でそのまま観覧することができます。

今回のゲストはアル役のフランシスコ・サーストン。質問コーナーでは、14歳でダンスを始めたこと、かつて日本のUSJやディズニーランドで働いていたことなど様々なお話を伺うことができました。

そして、「もし踊れなくなったらどうする?」という作中に出てくる質問も飛び出しましたが、答えは「床屋になりたい」でした。

そう、『コーラスライン』のキャストは、作中のダンサーと同様に厳しいオーディションを勝ち抜いてきた人たちばかり。オーチャードホールの舞台で繰り広げられるミュージカルには、ダンサーたちのリアルな情熱がほとばしっているのです。

「ステージ上では常に自分が演じる役に憑依することを心がけている」というフランシスコ。ミュージカルでは「サマー」「グリース」「オン・ユア・フィート!」「オズの魔法使い」、ダンスではジャスティン・ビーバーやゼンデイヤなどのバックダンサーなども務めているそうです。

このご時世なのでマスク姿なのが残念でしたが、気さくに手を振る姿がとってもキュート!今回のトークショーで、ずっと応援したくなる存在となりました。

コーラスライン バックステージツアー

コーラスライン バックステージツアー

ミュージカル『コーラスライン』は、アフタートークショーの後、バックステージツアーも開催されます。ただし、バックステージツアーは定員制なので事前の申し込みが必要です。エントリーは来場の公演日の前日まで。当選結果は会場ロビーで発表されます。私たちは前日の夜に申し込んだのですが、運よく当選しました。

バックステージツアーでは舞台裏に案内され、舞台の小道具や演奏する現場を見学することができます。舞台裏では実際にダンサーが身に着けていたシルクハットや衣装、ダンサーたちが手にしていた履歴書などの小道具を目の前で見ることができます。

ついさっきまで役者さんたちが身に着けていた衣装!華やかなステージの裏では毎回慌ただしい準備が行われているのでしょうね。まだ熱気さえ感じられる衣装の数々。シルクハットが置かれた折り畳み椅子にはダンサー1人1人の名前が書かれており感無量でした。

オーチャードホール

バックステージツアーの参加者は舞台上のコーラスラインの前で記念撮影もできます。たった今ダンサーたちが踊っていた同じ舞台に立てるなんて夢のよう!舞台から見たオーチャードホールの客席は一生忘れないでしょう。

「誰もが人生の主役!」

コーラスラインのテーマはこれからの生きる指針に!どんな時代が来ようとも、夢が持つパワーだけは変わらない・・・。夢を追うダンサーたちのリアルな姿を自分の人生と重ね合わせながら感動の余韻に浸りました。

『コーラスライン』基本情報

ブロードウェイミュージカル『コーラスライン』
2022年8月11日(木・祝)~8月28日(日)
会場:Bunkamura オーチャードホール
(生演奏 / 英語上演 / 日本語字幕あり)
演出・振付・再構成:バーヨーク・リー
公式サイト:https://www.acl-2022.jp/

最後に

『コーラスライン』はまさにブロードウェイミュージカルの金字塔!ダンサーたちの迫力ある歌と踊りに圧倒されました。特に最後のラインダンスは圧巻で、今でも「One」のメロディーが心の中で鳴り響いています。そして、いつか必ず本場ブロードウェイでこの感動に浸りたい・・・そんな新たな夢も生まれました♪

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