旧古河庭園から飛鳥山公園へ 渋沢栄一ゆかりの地をめぐる秋の散策

おでかけ

美しい秋の景色を訪ねて、旧古河庭園から飛鳥山公園まで足を延ばしてみました。飛鳥山公園は桜やツツジの名所として有名ですが、紅葉スポットとしても人気です。園内には「青淵文庫」や「晩香盧」など渋沢栄一ゆかりの場所もあります。そのほか、日本一短いモノレール「アスカルゴ」や、懐かしの都電車両や蒸気機関車D51が展示されている児童エリアなど見どころ満載です。

旧古河庭園から飛鳥山公園へ

飛鳥山公園と旧古河庭園は徒歩圏にあるので、のんびり散策するのにちょうどいい距離感です。飛鳥山公園は桜やツツジの名所として有名ですが、紅葉スポットとしても人気があります。鮮やかに色づいた木々に石灯篭が映える光景は、日本ならではの美しさです。

徳川八代将軍吉宗が桜を植え、庶民の行楽地にしたのが始まりだとされる飛鳥山公園。江戸時代から伝わる由緒ある公園には、約1330株の紫陽花が彩る「飛鳥の小径」など様々な花や木が植えられ、四季折々の自然を楽しむことができます。

また、園内には、NHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公として注目を集める渋沢栄一の博物館「渋沢史料館」もあります。そのほか、北区飛鳥山博物館、紙の博物館など見どころ満載!飛鳥山公園の児童エリアには懐かしの都電車両や蒸気機関車D51も展示され、鉄道ファンにとっても見逃せないスポットです。

青淵文庫(国指定重要文化財)

飛鳥山公園 青淵文庫

「青淵文庫(せいえんぶんこ)」は、渋沢栄一の傘寿(80歳)のお祝いと子爵への昇格祝いを兼ねて贈られた建物。渋沢家の家紋「丸に違い柏」をデザインしたタイルやステンドグラスが、石貼りの外壁に華やかな雰囲気を醸し出しています。

晩香廬(国指定重要文化財)

飛鳥山公園 晩香廬

晩香盧(ばんこうろ)は、渋沢栄一の喜寿(77歳)のお祝いに贈られた洋風茶室。木造平屋建の室内装飾や洗練された家具が建築当時の大正時代を偲ばせます。

渋沢栄一ゆかりの地としても注目を集める飛鳥山公園は、旧古河庭園や六義園とも近いので、私たちは3か所の観光スポットを1日で巡りました。

旧古河庭園と六義園の最寄り駅は「駒込駅」、飛鳥山公園の最寄り駅は「王子駅」です。1日で3か所を訪れる場合は、まず、旧古河庭園と六義園を鑑賞した後、飛鳥山公園へ向かうのがおすすめです。帰路は、飛鳥山公園の山頂からJR王子駅を結ぶ飛鳥山モノレールが便利。モノレールの乗車時間は約2分です。

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飛鳥山公園のモノレール

あすかパークレール 山頂駅

飛鳥山公園にある飛鳥山モノレールは、JR王子駅中央口すぐそばの「飛鳥山公園入口」と「飛鳥山山頂」を結ぶスロープカーで、乗車時間は約2分、料金は無料です。

レール長48m、高低差17mの「あすかパークレール」は日本一短いモノレールとしても有名で、車両がかたつむりに似ていることから「アスカルゴ」という愛称で親しまれています。傾斜角度は24度ですが、ベビーカーや車イスにも対応しているので安心です。

飛鳥山モノレール

ゆっくり進んでいくあすかパークレール「アスカルゴ」。四方のガラス窓から、飛鳥山公園の木々や王子の街を一望できます。

車内で流れる飛鳥山ガイドのナレーションは、映画「男はつらいよ」さくら役でおなじみの倍賞千恵子さん。北区のアンバサダーを務めていらっしゃるそうです。

飛鳥山モノレール「アスカルゴ」は、桜の時期などには長蛇の列になるそうですが、この日はすぐに乗ることができました。もちろん車内は冷暖房完備なので快適でしたよ。

あすかパークレール
乗降場:王子駅中央口 すぐ「飛鳥山公園入り口」、「飛鳥山山頂」
電話:03-3908-9275
料金:無料
運転日:毎日(12月29日~1月3日を除く)
運行時間:10:00〜16:00(悪天候の場合は中止することがある)
※毎月第一木曜日は、点検整備のため10時から12時まで運行停止
東京都北区公式ホームページ

飛鳥山公園の児童エリア

飛鳥山公園 児童エリア

飛鳥山公園の児童エリアは、メルヘンチックなお城や大きなゾウのすべり台、実際に中に入って遊べる「都電6080」やデゴイチ(D51)などお楽しみがいっぱい!

公園の真ん中にあるお城の遊具は、まるで絵本から飛び出したような可愛いデザイン。らせん階段を上がったり、展望台で遠くを眺めたり、斜面を駆けあがったり、すべり台で遊んだり・・・。この日も、大勢の子どもたちが元気いっぱい遊んでいました。

また、巨大なゾウのすべり台は本物のゾウみたいにリアルで迫力満点!大人も思わず近寄ってみたくなります。

飛鳥山公園 ゾウのすべり台

飛鳥山公園 児童エリアの奥に展示されている「蒸気機関車D51853」や「都電6080」は、実際に中に入って遊ぶことができます。運転席に座って操縦できるので、乗り物好きの子どもにはたまらないでしょう。

蒸気機関車D51853

飛鳥山公園のSL

飛鳥山公園には1943年製造の「蒸気機関車D51853」が展示されています。「デゴイチ(D51)」という愛称で親しまれた蒸気機関車で、1972年まで走っていたそうです。黒くて大きな蒸気機関車は、近くで見ると大迫力!車内に入ってみると、その高さに驚きます。

車内では操縦席に座ったり、機器を動かしたりして遊べます。本物の蒸気機関車に触れられる機会は滅多にないので、順番待ちしても乗りたくなりますよね。この日も子どもたちがたくさん並んでいました。

黄色い車両「都電6080」

飛鳥山公園の都電608の

飛鳥山公園にある黄色い車両は1949年製造の「都電6080」。1978年まで都電荒川線を走っていた「6000型」と呼ばれている車両です。懐かしい木製の床や椅子が当時の様子を伝えてくれます。

その他、園内には北区飛鳥山博物館、紙の博物館、渋沢史料館などもあり、子どもから大人まで楽しめる観光スポットです。

飛鳥山公園の詳細

飛鳥山公園
住所:東京都北区王子1-1-3
電話:03-3908-9275
交通アクセス
・JR京浜東北線「王子駅」(中央口か南口)から徒歩すぐ
・東京さくらトラム(都電荒川線)「飛鳥山」「王子駅前」から徒歩すぐ
・東京メトロ南北線「王子駅」(一番出口)から徒歩3分
・北区コミュニティバス【Kバス】王子・駒込ルート[8][20]飛鳥山公園下車すぐ

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最後に

飛鳥山公園と旧古河庭園は徒歩で行き来できる距離にあり、1日で訪れることができます。また、六義園と旧古河庭園も徒歩圏なので、日を改めずに3つのスポットを周ることができます。見どころいっぱいの飛鳥山界隈。時間をたっぷり取ってのんびり散策してみてはいかがでしょうか。

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